Rodin&Hanako「ロダンと花子」澤田助太郎

Rodin&Hanako「ロダンと花子」澤田助太郎

販売価格: 1,456円(税別)

(税込価格: 1,572円)

在庫あり
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近代彫刻の巨匠オーギュスト・ロダンの彫刻のモデルとなった唯一人の日本人女性花子の人物像は、長い間世に知られていなかった。花子(本名は太田ひさ)は明治元年愛知県中島郡の生まれで、明治34年(1901年)に無名の踊り子として渡欧し、ヨーロッパ18カ国を巡業してロンドンの一流劇場でロングランを続け、ヨーロッパではその名をとった酒や煙草まで売り出されるほど有名になったが、国際的日本文学者ドナルド・キーン氏が日本で演劇の専門家に尋ねたところ、誰もこの女優を知らないのに驚いたという。

キーン氏はようやく尋ねあてた花子の子孫を岐阜の地に訪問して得た資料を基に「声」誌(丸善(株))1960年冬号に一文を寄せ、更に欧米で調べたことを加えて、「ニュー・ジャパン」誌(毎日新聞社、英文)1962年号に発表した。この論文は後に『日本文化論』(講談社インターナショナル、英文)や、『日本の作家』(中公文庫)に転載されて広く読まれることになった。
東京大学の平川祐弘教授は『和魂洋才の系譜』(河出文芸選書)の中で「見返りの心理」と題して周到な花子論を展開、神戸大学の池上忠治教授は花子がロダンに書いた手紙などそれまで知られてなかった貴重な資料を紹介し、さらに同教授のお骨折りによって、昭和52年にNHKが教養番組「スポット・ライト」(担当阿磨氏)で取り上げるなど、日本の「花子」にもようやく光があてられるようになった。

筆者は独自の立場で花子に関する資料収集を行イン『小さい花子』を上梓したが、いまだ曖昧の点があった。特に北欧とロシアにおける花子の情報が不足していたが、それも次第に明らかになった。北欧の資料は東京芸術大学の図書館吉田和元氏を通じてスエーデンの学者との間に交流が成立したきことにより、又ロシアの資料は一橋大学の坂内徳明氏と、東京外大の亀山郁夫氏らが文部省科学研究費補助金により、日本とロシアとの文化的交渉研究の一環として「花子」に関する資料を持ち帰られたことによる。(以下略)

                     平成8年9月 澤田助太郎 (「まえ」がき抜粋)


書名 : ロダンと花子
著者 : 澤田助太郎
仕様 : A5版 250頁 並製本
ISBN4-88519-118-1 C0023

<著者略歴>
澤田助太郎(さわだ すけたろう)
1925年 岐阜に生まれる。
南山大学大学院(英米文学専攻)博士課程修了。
岐阜女子大学教授。
<主著>
『プチト・アナコ』(中日出版社)1983年 岐阜県芸術文化奨励賞受賞
『リトル・ハナコ』英文(中日出版社)1984年 国際交流基金助成出版
『アメリカ文学と実存主義』(中日出版社)1988年


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